梅雨に入ってから、朝が重い。日中も眠い。やる気が出ない。検索すると「気圧のせいで自律神経が乱れます」という解説がずらりと並びますが、読み終えても、ひとつ疑問が残りませんか。このだるさは、本当に梅雨のせいなのか?
この記事では、よく挙げられる原因の説明と定番のセルフケアを押さえたうえで、どの解説もほぼ触れていないこと——「梅雨のせいか、別の要因か」を自分の記録で切り分ける方法までを書きます。
はじめに、よく挙げられる説明を整理します。なお、このメカニズムの説明は解説によって細部が異なり(同じ眠気を「副交感神経が優位になるため」と説明する記事と「緊張の反動」と説明する記事があります)、確立した定説というより有力な説明として読むのが正確です。
雨の日は気圧が下がります。気圧の変化が自律神経のバランスに影響し、だるさや眠気につながると説明されることが多いです。雨の「前日」から眠い、という人が多いのもこの文脈で語られます。低気圧と不調の話は低気圧でだるいのはなぜの記事で詳しく書いています。
湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体に熱や水分がこもりやすいとされます。むくみや「体が重い」感覚は、この文脈で説明されることが多いです。
曇りや雨が続くと日の光を浴びる量が減り、気分や睡眠のリズムに影響しうるとされています。加えて、梅雨どきは肌寒い日と蒸し暑い日が交互に来るため、気温差そのものが体への負担になるという説明もよく見かけます。
解説で共通して挙げられる対策を、簡潔に並べます。全部やる必要はなく、続きそうなものを1つ選べば十分です。
ここからが本題です。「梅雨だから仕方ない」と片付ける前に、一度立ち止まる価値があります。というのも、6月のだるさには候補がいくつもあるからです。
人の記憶には偏りがあって、「雨の日にだるかった」ことはよく覚えている一方、「晴れの日もだるかった」ことは忘れがちです。だから印象だけで原因を決めると、間違えやすくなります。切り分けに必要なのは、印象ではなく記録です。
結果の読み方はシンプルです。雨の日だけ下がっているなら、天気と連動しているタイプの可能性が高い——なら、雨の日は予定を軽くする・仮眠を予定に入れるなど、天気前提の作戦が立てられます。晴れの日も同じようにだるいなら、犯人は天気ではない——睡眠や負荷など、変えられる側の要因を見直す手がかりになります。どちらに転んでも、得るものがある実験です。
たまった記録の見方そのものは振り返りのやり方に、気分の記録の始め方は気分の記録にまとめています。
線引きも書いておきます。梅雨が明けても同じだるさが続く、気分の落ち込みが2週間以上続いている、仕事や生活に支障が出ている——こうした場合は、季節のせいにして様子を見続けるより、かかりつけ医や心療内科などへの相談が勧められています。日々の記録は、そのときに「いつから・どんな調子か」を伝える材料としても役立ちます。
天気の影響によるものなら、梅雨明けとともに軽くなる人が多いとされています。逆に言うと、梅雨が明けても同じだるさが続く場合は、天気以外の要因(睡眠・ストレス・体調)を考える手がかりになります。期間で見るためにも、日々の調子を簡単に記録しておくと判断しやすくなります。
完全な証明はできませんが、傾向の確認はできます。毎日、気分やだるさをタグで記録しておき、2週間後に「雨の日とそれ以外の日」で見比べる方法です。雨の日だけ下がっていれば天気と連動している可能性が高く、晴れの日も同じなら、睡眠や仕事の負荷など別の要因を疑う材料になります。
日中の短い仮眠(15〜30分程度・午後の早い時間まで)は、定番の応急処置としてよく勧められています。長く寝すぎたり夕方以降に寝たりすると夜の睡眠に影響しやすいとされるため、短く区切るのがコツです。眠気が強い日が続く場合は、夜の睡眠そのものを見直す合図かもしれません。
香りでリラックスする、温かい飲み物でほっとするなど、自分が心地よいと感じるものを気分転換の手札として使う分には差し支えありません。ただし効き方には個人差があり、「これで必ず良くなる」と言えるものではない点は知っておいてください。とくに漢方薬は体質との相性や飲み合わせがあるため、使う前に薬剤師や医師に相談するのが安全です。だるさが長く続く場合は、市販のものに頼り続けるより、一度医療機関で相談することをおすすめします。
気分とやったことをタップで選ぶだけ、10秒の日記アプリを作りました。「雨の日」「だるい」のタグと気分がたまると、「『だるい』がある日の気分は平均2.4、ない日は3.3」のような、あなたのデータの事実が返ってきます。
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